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  手彫り印鑑のできるまで


皆さん、はんこは どのように して作られているかご存じですか? 「彫刻刀で彫るんだろう」とか 「芋判 みたいに作るんだ」なんて思っているんじゃないですか? 普段何げなく使っているはんこ,あたりまえですがそこに彫られている文字はみんな違います。 機械彫りの印にはない美しさが 手彫りにはあります。 そのわずか60o程のハンコが出来るまでには実に様々な工程があります。 ここでは、あまりよく知られていない手彫り印鑑の製作工程を皆さんにご紹介いたします。
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面磨り(めんすり)
彫る面(印面)がガタガタだと、 押してもうまく写りません まず最初に印面を平らにするために紙ヤスリで磨ります これは簡単なようですが意外と難しいくて、熟練しないと なかなかまっすぐには磨れないものなのです 紙ヤスリも粗目だと表面にキズが付きますので、 細目のものを使います
墨打ち
墨を使って文字を書いていくのですが, その前に朱墨を塗って下地を作ります。 後で字入れの時にこの下地をうまく利用して文字の修正をします。
字割り
文字の大きさを揃えたり、ゆがんだり しないように 印面に鉛筆で割付けをします。 文字数が多くても少なくてもこの字割りをきちんとしておかないとバランスが崩れてしまいます。 基本的には文字の大きさは同じにしますが、極端に画数の多い字は広く、少ない字は詰めて入れるようにしてバランスをとります。
字入れ
印面に彫刻する文字を直接書いていきます。 もちろん逆にですよ。 文字は墨で書いて、下地と同じ色の朱墨を使って修正をしていきます。 ハンコの出来の良し悪しはこの字入れで決まります。 また作品を製作する場合は、印面に書く前に「印稿」といって紙に下書きをし、文字の形を十分に考えてから字入れに入ります。
字入れ完了
字入れが出来ました。印面に布字(文字を入れること)をするとこんな感じです。
粗彫り
字入れの終わったはんこを印刀と呼ばれる刀を使って”粗かた”彫っていきます。 印刀は一号刀から五号刀とあり、彫る場所の広さによって刀の太さを替えます。 いかに字入れに忠実に彫るかで後の作業に違いがでてきます。 またそれとは逆に字入れの欠点を修正しながら彫る場合もあります。
墨打ち(朱打ち)
粗彫りが終わったはんこはもう一度紙ヤスリで磨って字入れの墨をおとします。 そして次の仕上げの作業の為に新たにきれいに墨を打ちます。 えっ?黒水牛に墨だと文字が見えないじゃないかって。 そうです、柘・象牙には墨、黒水牛・オランダ水牛には朱墨を打ちます。
粗彫り完了
粗彫りの作業が終わりました。ここから線を削り込んでいきます。
仕上げ彫り
粗彫りの状態ままですと文字の線がガタガタで、押しても不鮮明でとても使い物になりません。 ここで粗彫りに使っていた印刀とは違った形の刃をした「仕上げ刀」を使って文字の形を整えていきます。 文字の形を熟知した経験と刀のキレを必要とする最終工程です。 自分のイメージした線質を表現します。
仕上げ彫り(途中)
姓の部分(左)だけ仕上げて、名の部分(右)はそのままの状態です。 粗彫りの状態とこんなに違いがあります。
仕上げ彫り完成
仕上げの作業が終わりました。
押印・完成
完成です。